第41回日本口腔インプラント学会・学術大会が、名古屋国際会議場で開催されましたので、9月17日(土)、18日(日)と出席しました。
塩尻駅から特急しなのに乗り、千種駅で降車、各駅停車に乗り換え名古屋駅に程近いJR金山駅で下車し、地下鉄に乗り換えて会場に到着しました。駅から歩くこと数分後、目の前に高くそびえ建つ名古屋国際会議場が見えたときには、その大きさに驚きました。札幌コンベンションセンター、パシフィコ横浜にも引けをとらない立派な会場で、さすが中京圏の一大都市、名古屋を実感しました。今回、私自身は発表はありませんでしたので、他の先生方の発表にじっくり耳を傾けて聞くことができて、大変勉強になる2日間でした。とくに抗血栓療法を受けている患者さん(高齢化社会となり、高血圧や過去に脳梗塞の既往があり、血液がサラサラになるお薬を服用されている人は最近増えている)の抜歯やインプラント治療等の外科的処置を行う際に重要となる、臨床検査の新項目(INR)とその適応基準が勉強になりました。当歯科医院に来院中で、このお薬を最近服用するようになった方は、インプラント治療に関係なく、診療前に私にお話しください。この学んで来たことをしっかり患者さんに還元していきたいです。
学会終了後、今夜の夕食はどうしようか?と考えましたが、不慣れな名古屋で道に迷うと困るので、宿泊場所近くのコンビニでおにぎりを3個買って食べました。いつの日か、味噌かつと手羽先を食べてみたいと思いました。
むし歯やダイエットの大敵として、いつもやり玉に挙げるお菓子。
そのお菓子にも歴史があるのです。
洋菓子の起源は古く、先史時代には果実や落花生などを干したり、アルコールやハチミツに漬けたりして加工したものを食べていたそうです。
そして、小麦を使ったお菓子(ケーキの原形)が最初に作られたのは、パンの発祥の地であるメソポタミア(中学の時、歴史で習った文明)とされています。古代メソポタミアの人々は、ビールやワインと共に、ケーキを主食としていたのは、驚きです。
また、パンの先進国である古代エジプトでは、バターやクリームが新たに採り入れられ、ハチミツとミルクを混ぜて焼き上げられるハニーケーキが人気だったとの事、製粉や製菓の技術は古代ギリシャ、ローマで更に発展しました。
日本へは、1543年以降、ポルトガル人やスペイン人によって鉄砲などと共に、カステラ、ボーロ、コンペイトウ、カルメラなどの南蛮渡来のお菓子が伝わりました。きっと織田信長も食べていたに違いありません。そして、「これは、なんておいしいお菓子なのか」と絶賛していたのでしょうか? 知りたいところです。
ちなみに、14代将軍の徳川家茂(いえもち)は、自ら調理するほどのカステラ好きだったことが知られています。将軍自らが調理するなんて驚きです、よほど好きだったんでしょうね。
17世紀前半以降、江戸幕府の鎖国政策によって、輸入が制限されると、試行錯誤の結果わが国独特の、和菓子が生み出されることになるわけです。この、鎖国が無ければ、和菓子の誕生はもっと後になっていたかも知れませんね。
お菓子からも人類の文化や歴史を感ずることができる、そんなお話を今回させていただきました。くれぐれも、食べすぎに注意しましょうね。