伊那市 院長ブログ 小野歯科医院 長野インプラントセンター

 むし歯やダイエットの大敵として、いつもやり玉に挙げるお菓子。
そのお菓子にも歴史があるのです。
洋菓子の起源は古く、先史時代には果実や落花生などを干したり、アルコールやハチミツに漬けたりして加工したものを食べていたそうです。
そして、小麦を使ったお菓子(ケーキの原形)が最初に作られたのは、パンの発祥の地であるメソポタミア(中学の時、歴史で習った文明)とされています。古代メソポタミアの人々は、ビールやワインと共に、ケーキを主食としていたのは、驚きです。
また、パンの先進国である古代エジプトでは、バターやクリームが新たに採り入れられ、ハチミツとミルクを混ぜて焼き上げられるハニーケーキが人気だったとの事、製粉や製菓の技術は古代ギリシャ、ローマで更に発展しました。
日本へは、1543年以降、ポルトガル人やスペイン人によって鉄砲などと共に、カステラ、ボーロ、コンペイトウ、カルメラなどの南蛮渡来のお菓子が伝わりました。きっと織田信長も食べていたに違いありません。そして、「これは、なんておいしいお菓子なのか」と絶賛していたのでしょうか? 知りたいところです。
ちなみに、14代将軍の徳川家茂(いえもち)は、自ら調理するほどのカステラ好きだったことが知られています。将軍自らが調理するなんて驚きです、よほど好きだったんでしょうね。
17世紀前半以降、江戸幕府の鎖国政策によって、輸入が制限されると、試行錯誤の結果わが国独特の、和菓子が生み出されることになるわけです。この、鎖国が無ければ、和菓子の誕生はもっと後になっていたかも知れませんね。

お菓子からも人類の文化や歴史を感ずることができる、そんなお話を今回させていただきました。くれぐれも、食べすぎに注意しましょうね。