平成24年、1月8日(日)公益社団法人 日本口腔インプラント学会(日本歯科医学会:専門分科会に属する)専門医試験が、都内にある日本歯科大学で行われました。
学会、認証医の資格はすでに取得してありましたが、さらにその上の資格を目指そうと考え、かねてから準備し受験しました。
午前は、筆記試験。午後は症例に対する面接試験でした。試験と名のつくものは、久しぶりでしたので、かなりプレッシャーがかかりました。
この試験の結果が、3月22日(木)書留にて届き、無事に合格しており、専門医を取得することが出来ました。振り返ると、今年はお正月返上で、久しぶりに受験勉強なるものに取り組みました(たぶん歯科医師国家試験以来の本格的な受験勉強になるかと思います)。若い頃と比べるとやはり記憶力は落ちていて、こんな自分にがっかりしながらも、これを気力でカバーしました。
この専門医試験は、受験資格を得るだけでもハードルが高く、また、試験は、総合力が問われる非常に難易度の高いもので、全国でも合格者は、あまり多くありません。長野県内では、私を含め二人だけが合格しただけでした(もう1人は大学病院の先生)。
今回、伊那市・飯田市を含む、上伊那、下伊那両地域において、初の専門医取得となりました。しかし、この結果に満足することなく、新たに夢を創造し、今後も努力し日々精進を続けて参ります。
いつもブログを読んでくださっている皆さんも、目標に向かってどうか頑張ってください。
3月になりました。ついこの間、お正月を迎えたばかりだと思っていたのに月日の経つのは、本当に早いものです。3月と言えば「卒業」、「旅立ち」の言葉が真っ先に思い浮かびます。当院に通院中のお子さんの中にも、保育園、小学校、高校を無事卒業される方も大勢いらっしゃいます。ご両親様におかれましては、感慨ひとしおのことと思います。ご卒業、誠におめでとうございます。
最近、歯科と認知症について、厚生労働省研究班から最新の発表がありました。これによると、65歳以上で自分の歯がほとんどなく、入れ歯を使っていない人は、歯が20本以上残っている人に比べ、介護が必要な認知症になる可能性が1.9倍高くなるとの見解でした。
このことは、残存歯の数が少ない高齢者ほど、大脳の記憶をつかさどる部位である海馬付近の容積が減少していることが、最近の研究から突き止められたことにも大きく裏づけされます。
これまでの医学研究では、アルツハイマー病に罹ると、海馬が萎縮することが知られてきましたので、さらに解明されたことになります。
また、同様の関係は、意志や思考などの脳機能に関係する「前頭葉」との間にも見られることも、最近の研究で解ってきました。
「噛むことで脳は刺激されるが、歯がなくなり、歯の周辺の神経が失われると、脳が刺激されなくなる。それが脳の働きに影響を与えているのではないか」。
認知症の予防には、自分の歯の数を保つことが大切といえます。
お酒を飲むと、ついついそのまま寝てしまうというお父さん方も多いと思われますが、御自宅での、毎日、毎晩のブラッシングどうか頑張ってください。また歯科医院でのプロによる、歯周ポケット(ハブラシの毛先の届かない深いところ)の定期的なお掃除も大変重要と言えます。