伊那市 院長ブログ 小野歯科医院 長野インプラントセンター

 日本サッカー界の「キング」こと、三浦知良(みうら かずよし)選手が、フットサル日本代表に選ばれ、11月にタイで開かれるW杯に出場がきまりました。
静岡県出身の45歳で、現在はJ2の横浜FCに所属する最年長のJリーガーとして活躍しています。しかし、サッカーではW杯に出場できませんでした。1994年の米国大会はアジア予選で負けてしまいました。98年のフランス大会では、出場権を得る試合で奮闘しましたが、本大会のメンバーからは外れてしまったのです。かなわなかったW杯への夢に、別の形で挑戦することができ、本当によかったなーと思います。

「挫折をいっぱい経験し、それを乗り越えて来た人は強い」とよくいわれます。

もしカズ選手が今まで数々の実績を残してきていたら、そして自分自身に満足してしまっていたら、きっと今頃は現役を引退していたのではないかと思います。やり残したことがまだまだあるから、45歳になった今でも頑張れる・・・。そう理解しています。
まだ自分が若かった頃は、カズ選手のことはあまり気にとめていませんでした。しかし自分が年齢を重ねていくごとに、とても励まされ、勇気づけられています。今ではすっかりファンになり応援しています。
フットサルW杯で点を取って、あの「カズダンス」を披露して欲しい。
私を含む同世代のお父さん方、共に頑張りましょう。

 体のあらゆる細胞になることができる、人工多能性幹細胞(ips細胞)の開発に成功した京都大学山中教授が、ノーベル医学・生理学賞を受賞されました。
皮膚などから細胞を採取し、3~4種類の遺伝子を加えて、初期化し
たips細胞を作り、培養方法によって肝臓の細胞、網膜の細胞、脳細胞と体のあるゆる細胞に変化させることができるというものです。少し前までは、夢のような話だったことが、今現実となりこの素晴らしさに驚いています。このips細胞により、今まで難病とされてきた病気例えば、事故による脊椎損傷により、車椅子での生活を余儀なくされてきた方にips細胞から作った神経細胞を移植することで再び歩けるようになる。また、失明された方がもう一度、光を取り戻すことができるようになるなど、再生医療の実現が近づいているからです。お口の中で考えられることは、将来的には、抜けてしまった部位にもう一度、歯がはえてくる。あるいは、歯周病が原因で、歯がグラグラと動いている場合、歯を支えている周囲の骨がもう一度再生されると言うような事が出来るようになるかもしれません。しかし、他の臓器と比べてお口の中はかなり劣悪な環境のため、かなり時間がかかると思われますので、毎日、毎食後のブラッシングは今まで通り、欠かさずお願いします。

「今まで救えなかった患者さんを、救うことができる」

臨床応用にはもう少し時間がかかると言うことなので、山中教授や日本の研究者にかかる期待は非常に大きいと言えます。日本の研究のレベルが高いことが、世界において立証されたことになり、最近元気のない日本にとっては、今回のノーベル賞受賞は大変意義深いと言えます。
この分野での世界的競争は、日本・米国を中心に今後一段と激しさを増すと考えられます。いずれ、中国・韓国も参入してくる事でしょう
しかし、「待ち望んでいる患者さんのために」という医療としての本質を忘れてはいけないと強く思いました。