伊那市 院長ブログ 小野歯科医院 長野インプラントセンター

 理化学研究所は、さまざまな細胞に成長する人工多能性幹細胞(ips細胞)で目の網膜を再生させる臨床研究を、先端医療センター病院(神戸市)で実施する計画である事を公表しました。
厚生労働省の承認が得られれば、ips細胞を使った「世界初の臨床応用」となるようです。

研究責任者の理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの高橋政代プロジェクトリーダー(51歳)は、臨床研究の申請を「治療に向けた一歩を踏み出そうとしているところ」と話し、「研究生活が終わるまでには標準的な治療にしたい」と意気込みを語りました。再生医療の分野で、世界に先駆けまた一歩進んだことになり、日本のもつ研究・技術力の素晴らしさを改めて感じます。こうした頭脳が海外に流出しないよう国家がしっかり支えて欲しい・・・。

計画では、目の奥にある網膜が傷み、視力が急激に失われる「滲出型加齢黄班変性:しんしゅつがたかれいおうはんへんせい)の治療開発を目指すとしています。この目の病気は、日本の高齢者を中心に最近増えている病気で、失明原因の一つです。現在、レーザーや薬剤を用いた方法で病気の進行を抑えられるが、傷ついた網膜を再生する根本的な治療ではありません。

今回の計画では、人間への移植は初となるため、異常が起きないか6人の患者で確認するとの事です。日本は更なる高齢化社会へと突入していきます。本格的に実用化され、この目の病気から多くの人が救われる事を願わずにはいられません。

 都道府県別の平均寿命は初めて男女そろって長野がトップとなった。長野県の平均寿命は男性が80,88歳(全国平均79,59歳)、女性が87,18歳(全国平均86,35歳)でともに全国1位となったことが、この程厚生労働省が発表した2010年都道府県別生命表で分かった。

1965(昭和40)年から5年ごとに調査しており、今回が10回目。長野の男性は1990年以来5回連続、女性は初めて1位となった。ちなみに調査が開始された1965年の県内平均寿命は、男性が68,45歳、女性が72,81歳でこの時の順位は、男性が9位、女性が26位だった。45年前と比べて男性では12,43歳、女性では14,37歳平均寿命が延びた事になります。特に男性が80歳を越した事は、感慨深いものがあります。

長野が男女ともトップに立った要因について、厚生労働省は「長野は公衆衛生の先進県の一つ。これまでの熱心な取り組みが形で表れているのだろう」と説明した。たぶん私が想像するに、80歳で20本以上自分の歯がある人の数も、全国の中でも長野県は男女とも非常に高いのではないかと考えています。お口の健康の普及と言う観点からも、こうしたデーターを集計してみても良いかも知れません。

長寿先進県長野、何歳になっても美味しく食事が食べられるよう貢献して行く事は、我々歯科医師にとっての責務であると強く感じました。