伊那市 院長ブログ 小野歯科医院 長野インプラントセンター

 理化学研究所は、さまざまな細胞に成長する人工多能性幹細胞(ips細胞)で目の網膜を再生させる臨床研究を、先端医療センター病院(神戸市)で実施する計画である事を公表しました。
厚生労働省の承認が得られれば、ips細胞を使った「世界初の臨床応用」となるようです。

研究責任者の理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの高橋政代プロジェクトリーダー(51歳)は、臨床研究の申請を「治療に向けた一歩を踏み出そうとしているところ」と話し、「研究生活が終わるまでには標準的な治療にしたい」と意気込みを語りました。再生医療の分野で、世界に先駆けまた一歩進んだことになり、日本のもつ研究・技術力の素晴らしさを改めて感じます。こうした頭脳が海外に流出しないよう国家がしっかり支えて欲しい・・・。

計画では、目の奥にある網膜が傷み、視力が急激に失われる「滲出型加齢黄班変性:しんしゅつがたかれいおうはんへんせい)の治療開発を目指すとしています。この目の病気は、日本の高齢者を中心に最近増えている病気で、失明原因の一つです。現在、レーザーや薬剤を用いた方法で病気の進行を抑えられるが、傷ついた網膜を再生する根本的な治療ではありません。

今回の計画では、人間への移植は初となるため、異常が起きないか6人の患者で確認するとの事です。日本は更なる高齢化社会へと突入していきます。本格的に実用化され、この目の病気から多くの人が救われる事を願わずにはいられません。