3月も中旬になると言うのに、毎朝、毎晩寒い日が続いていますが皆さんお元気にお過ごしでしょうか?
2月の2週連続の週末の大雪、3月に入っても雪が降り今年の冬は本当に多かったですね。2月は東京で学会があったので何とか出席しようと頑張ってみましたが、線路上の除雪のため特急あずさは山梨県内で途中停車。大幅に遅れ、新宿にはなんとか到着したものの、学会はすでに終わっていて間に合いませんでした。今日で、東日本大震災から3年が丁度経過しましたが、改めて「自然の驚異」を感じずにはいられません。
最近、ニュースでも報道されている「STAP細胞」。とても残念です。
実際に作製されたのではないかと、私的には考えますが発表が早すぎたのではないかと思います。こうした医療分野の研究に限らず、商品開発等の発明は、一番最初に発表した者勝ちという風潮が日本のみならずあるため先行してしまったと考えます。しかし特に医療に関しては、「待ち望んでいる患者さんがいる」と言う事を大前提として考えるならば、少なくとも医療研究に携わる誰もが作り出すことが出来る「再現性」がなければ、どんなに素晴らしい発明であってもその意味をなさないのではないでしょうか。本当に残念です。しかし今後に期待したいと思います。
こうした観点から考えていくと、現段階では再生医療で大きく期待されるのが人工多能性幹細胞(ips細胞)です。ips細胞は、受精卵(胚)の中に入れると、さまざまな細胞になる能力を発揮し、胎児の一部になって成長することもできる。しかしヒト型ips細胞は増殖が遅く、培養中に死にやすい等、高品質の「マスス型」と低品質の「ヒト型」に分けられておりまだ手法が確立されたとは言えない状態ですが、臓器製造に適したips細胞は将来的には実現可能と再生医療の研究者は見ています。この時始めて歯科の分野で言うならば、「第三の歯と言われる永久歯」、「歯の周りを覆う歯槽骨」の再生が可能となると考えます。しかし、後何年後と言えない位にまだまだ時間がかかりますので、日頃のブラッシングと定期的な歯石除去(メインテナンス)をお願いいたします。