伊那市 院長ブログ 小野歯科医院 長野インプラントセンター

今年も残すところあと僅かとなりました。皆様にとりまして2019年はどのような年でしたでしょうか?
今年は、天皇陛下即位の礼があり平成から令和へと年号が変わる記念すべき年でもありました。「昭和」「平成」「令和」の三時代を生きることが出来て、私的には感慨深いものがあります。いつも私のブログを楽しみにして下さっている皆様も、嬉しかったこと、悲しかったこと、辛かったことさまざまな思いがきっとあると思います。
「人生100年時代の到来」このキャッチフレーズは令和に入り誕生した言葉で、私的には今年の流行語大賞に選ばれてもおかしくなかったと思っています。「長生きできる」・「美味しく食事が食べられる」このことは皆様のクオリティオブライフ(生活の質の向上)にとりまして大変重要なことであり、益々貢献して行かなくてはならないと年末に当たり強く考えております。

口腔の健康状態が全身にさまざまな影響を及ぼす(糖尿病・心筋梗塞・脳卒中)ことが明らかにされつつあることは以前のブログで取り上げさせていただきましたが、最近テレビ番組でも取り上げられていますので来院中の患者さんからもご質問をお受けることが多くなりました。お口の健康志向の高まり、素晴らしいことです。そしていま話題となっているのは「歯周病とメタボリックシンドローム」についてです。まだはっきり分かっていないことが多いので今回はさわりの部分だけ御紹介いたします。


「歯周病とメタボリックシンドローム」
歯周病の影響は脂肪組織の増加にも及ぼすと考えられます。中年期の成人を対象として現在歯数(現在お口の中に残っている歯の本数)と食事内容との関連性を調べた研究では、現在歯数と摂取エネルギー量が負の関連性を示すつまり現在歯数が少ないとパン、ごはん、麺類、菓子類の摂取量が多く、野菜類の摂取量は少ないことが報告されています。中年期は老年期に比べて活動量は高くエネルギーを必要としますが、この時期に歯を喪失すると食事バランスが崩れ、結果的に必要な量を上回るエネルギー摂取につながる。つまり歯の喪失原因となる歯周病は間接的に内臓脂肪の増加のリスクを高めることが分かってきました。これから更に色々な事が解明されて行く考えますのでご紹介していきたいと思います。

2020年(令和2年)が皆様にとりまして良い一年でありますよう祈念いたします。